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両膝人工関節置換術を受けた母

私の母がH26年の右膝人工関節の手術に続きH27年10月に左膝の手術を受けました。代償動作が繰り返されて両膝に変形を来したと思われます。

私たち整形外科医は患者さんの膝が変形し痛みを生じた時、

①リハビリなどの運動療法

②食事制限による体脂肪量のコントロール

③インソールや靴の指導

④鎮痛剤の内服や湿布

⑤膝へのヒアルロン酸の注射

 このような治療をしますが、痛みにより日常生活動作が低下しこのままでは寝たきりになってしまう危険性が高まった場合、手術療法を考えます。

人工関節の手術は傷んだ膝の関節表面を削り取り金属とクッションとなる緩衝材を挿入することで歩行時の痛みをとってあげることを目的で行います。

ばい菌が入ると再手術になるため様々な予防措置は行いますが、合併症はゼロではありません。できるだけ手術になる前に変形を予防することが大事ですが、寝たきりの一歩手前の患者さんには止むを得ず手術を選択しています。

今日、母が友人との温泉旅行から帰ってきました。旅行中、全く膝の痛みがなく過ごせたとエピソードを楽しそうに話す母を見て、あの時の手術の決断は間違っていなかったとホッと胸を撫でおろしました。

私は整形外科医として治療をする傍ら、代償動作が繰り返されることによって関節が変形する予防のトレーニングを志しのあるトレーナーとともに開発しています。

母が入院中、歩行器を使って歩行訓練をしている時に言ってくれた言葉が今でも頭に残っています。

「私の足は私のお母さんがくれたものだったけど、今の両膝は自分の息子から貰ったものだと思って大事に使うからね。」

母のように人工関節のお世話になる方がいなくなる世の中が来ることを真剣に夢見ています。

2016,2/25

 

 

この記事の著者:橋間 誠

橋間

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